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​当番会長挨拶

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 第51回日本膵切研究会

   

 当番会長 庄 雅之

 (奈良県立医科大学 消化器・総合外科)

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謹啓

 此の度,第51回日本膵切研究会の当番会長を拝命いたしました.本研究会は1984年に設立されて以降,今日まで我が国の膵臓外科におきまして,多くの重要な役割を果たしてまいりました.この長い歴史と伝統を有する本研究会を主催させていただく機会を賜り,教室にとりましても大変名誉なことと存じます.教室では私の恩師である中野博重先生が1992年に第17回の本研究会を担当させていただきましたので,32年ぶりの奈良での開催となります.ご参加いただく多くの先生にとって,実り多いものとなるように精一杯準備をして参ります.

 この数十年間の医療の進歩は目覚ましく,膵臓外科においても多くの改良,進歩がみられてきました.内視鏡下手術やロボット支援下手術の普及は最も顕著な例ですが,その他にも様々な臨床試験の結果によって,リンパ節郭清,ドレーン管理,周術期管理などにも多くの変化がもたらされました.これら少しずつの積み上げにより,わが国の膵切除の安全性は確実に高まってきたものと思われます.しかし一方では,高齢化社会の進展や,化学療法の進歩に伴い変化し続ける集学的治療の中において,新たな膵切除の意味づけが求められるようにもなっています.さらには未だに最も合併症が懸念される術式の一つであることは間違いないかとも思います.進化し続ける医療,医学の中で,患者さんにとってより良い安全な外科医療を提供していくために,今回の研究会でも会員が一堂に会し,積極的な質疑応答,意見交換のできるような機会を創出できればと願っております.

 開催地の奈良市は東大寺,興福寺など数多くの世界遺産が存在しております.また会場の奈良春日野国際フォーラム 甍 〜I•RA•KA〜は奈良公園の中にあり,メイン会場は能舞台となっております.古都奈良でこその独特の雰囲気を感じていただけるのではないかと思います.ご多忙な日常から少しは解放され,夏の最後に悠久の時間を過ごしていただけるように,学術プログラムは元より,会期内の企画,趣向を凝らして参ります.会員の皆様のみならず,研修医,医学部生,コメディカルの皆様にもどうぞ幅広くご参加いただければ幸いです.会期は8月末ですので,盆地である奈良はまだまだ暑いとは思いますので,どうぞクールビズなどの軽装でお越し下さい.教室員一同,多数の皆様のご参加を心からお待ちしております.

謹白

2024年1月吉日

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